生活と意見 2020/06/24
げんすけ
2020/06/24 15:51
朝目が覚めると体調をうかがいます。他人の顔色をうかがうみたいに緊張しながら、そっと。ああよかった。どうやら大丈夫みたいです。きょうは午前に二つの病院に行かなければなりません。熱があっては大変です。もし三十七度をこえていれば、受付で診察を拒否されるのでしょうか。そういう目にあったことがないので分かりません。きょうは熱が出ていないので出かける準備をしました。体調が悪いと病院に行けないとは困った状況になったものです。前代未聞の緊急事態なので仕方ありません。朝から蒸し暑い日です。
まず神経内科のある医院で手足の痺れの具合を診てもらいました。ここは診察がすごく早いです。私の前に三人の患者がいましたが、十五分も経たないうちに、名前を呼ばれました。私の診察は三分ほどで終わったと思います。かかりつけの内科医院では考えられないスピードです。
次に行ったのは市内で一番大きな総合病院で、玄関でのチェックは複数のスタッフが並んだ物々しいものでした。先ほどの医院では普通のデジタル体温計を使っていましたが、ここでは非接触型体温計を額にかざしての検温、問診も手慣れた係員によるてきぱきとしたもので、あっという間に済みました。それからが時間がかかりました。採血の後に診察なのですが、病気の進行具合を示す血液検査の結果が出るのが一時間後になるのです。予約した診察の時刻まで、待合室や廊下や自販機のある飲食スペースで人間観察をしていました。本当は島尾伸三の『月の家族』を読んでいたかったのですが、ウィルスのことを考えると病院で本を取り出す気になりません。電話しか使えない設定になっているので、他の患者たちのようにスマホの画面とにらめっこするわけにもいかないのです。不躾な視線を送らないように気をつけて人を眺めていたりぼけーっとして、それはそれは退屈でした。
家に帰っていつもより遅めの昼食を取り、疲れたのでしばらく横になっていました。『月の家族』の影響なのか、目を閉じていて頭に浮かぶのはこども時代のことばかりでした。パソコンの電源を切る前に、このブログサイトにある日記を閲覧するつもりです。
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