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ゲイ・サイエンス(その1)

げんすけ 2020/07/10 13:26  唐突ですが、このブログで書いてきた2つのフレーズを、合体させてみます。 *「まぼろしとは、ヒトが知覚している森羅万象=世界=宇宙である」 +  or   × 「言葉を話すということは、ヒトが一時的に、あるいは部分的に自分以外のものに「なる・なりきる」ことである」 = 「ヒトは言葉を使用することによって、自らが知覚している森羅万象=世界=宇宙=まぼろしに、一時的に、あるいは部分的に「なる・なりきる」  こんなん出ましたけど――。どうお思いになりますか? 「ゲイ・サイエンス(= Gay Science )」という言葉をご存知ですか? 初めてこの言葉を目にした時には、ぎょっとしました。さまざまな思いが頭の中を巡りました。何だろう? その言葉が書いてある文章をよく読んでみると、あるドイツの哲学者の著作の英訳タイトルだったのです。  この国では『悦(よろこ)ばしき知識』という書名で売られています。ほかのタイトルでも訳されているらしいのですが、知りません。ややこしそうな本だったので中身は読んでいませんが、「学問や知性というのは楽しくていいのだ」と書いてあると勝手に理解しています。ですから、 *ヒトは言葉を使用することによって、自らが知覚している森羅万象=世界=宇宙=まぼろしに、一時的に、あるいは部分的に「なる・なりきる」。 というフレーズも、へそ曲がりの素人が楽しく考えた結果だ、くらいに理解してください。(「なる(7)」より)      〇  たった今、上の4つの*で始まる文章を読み返しましたが、何て官僚的=事務的な言葉を連ねているのでしょう。恥ずかしくて、消したくなりました。でも、言霊が怖いので削除はしません。心残りなので、「信号」について別の説明を、最後に書かせてください。 *「信号」とは、ナンパを目的とした「めくばせ」である。ナンパされる対象は、いつかナンパされることを意識しながら待機している。ナンパする側も、される側も、双方がどきどきして機会=合図を待っている。  いかがわしいですね。でも、これでいいのだと思います。当ブログは「ゲイ・サイエンス」=「愉快なお勉強ごっこ」を目的としている、いわばネット上の小さなテーマパーク、あるいはゲーセン or 寄席です。よろしければ、また、お遊びに来てください。...

たとえる(9)

げんすけ 2020/08/06 08:10  ある言葉(※単語・語句・フレーズ・センテンス)の、物質性=音声 or 文字(※漢字・ひらなが・カタカナ・ローマ字)の響きや形に注目すると同時に、その言葉の抽象性=意味(※語義)=イメージにも注目して、「たとえる」=「こじつける」を行うのは、できそうで、なかなかできない技です。  知的なアクロバットみたいなものです。簡単な例を挙げましょう。クロード・レヴィ=ストロース(1908-2009)というフランスの文化人類学者が La pensée sauvage というタイトルの本を書きました。フランス語です。  pensée を仏和辞書で引くと分かりますが、別項扱いで二つの意味があります。名詞で、「思考、考え方」と「三色スミレ、パンジー」です。「パンセ」みたいに発音します。パスカルの『パンセ』という本がありますが、レヴィ=ストロースは、その『パンセ』の愛読者だったようです。  一方、sauvage には、形容詞として「野生の、未開の、自然のままの」の意味があり、名詞だと「未開人、原始人」という意味になります。「ソヴァージュ」みたいに発音します。「ソバージュ」というヘアスタイルは、ここから来ています。確かに「野性味」がある髪型ですね。  すると、この本のタイトルは、二通りに訳せることになります。一つは、邦訳で採用されている「野生の思考」、もう一つは「野生の三色スミレ」です。だじゃれ=オヤジギャグといえば、それまでなのですが、言葉の音声=発音や、文字=スペリングの類似だけでなく、その言葉の意味・語義やイメージの類似にまでかかわっているのが、特徴的です。      *  古い例で恐縮ですが、「僕さあ……、ボクサー」なんていう、ガッツ石松氏のギャグとは一線を画します。いわゆる「深読み」ができそうです。たとえば、 *「野生の思考とは、ヨーロッパ的二元論=二項対立にしばられた思考法ではなく、三つ目の思考も含む豊かで柔軟な世界観である」(※「野生」と「思考」と「三」が出てきていますね) という感じの深読みです。「感じ」と書いたのは、この本を読んだことがないので、勝手に想像しているという意味です。したがって、この想像は当たっていないかもしれません。厳密にはそうでなくても、そんな「感じ」だとして話を進めると、要するに、 *「○か△か」という選択と...

あつさのせい?

げんすけ 2020/08/03 08:50  まず、一句。  おかしいな みんなあつさの せいにする さて、昨日の記事「3人のゲンちゃん」の続きを書きます。具体的には、上に書きました、「俳句のなりそこない=川柳もどき・がんもどき=要するに単なるフレーズ」を、何通りかに解釈し、それにコメントを加えてみます。 *モニターにあらわれた画素のかたまりである活字=文字=言葉でしかないフレーズ の、意味とメッセージとイメージとニュアンスなどをめぐる、 *多義性=多層性=豊かさ=厚み=あつさ=テキトーさ=あつくるしさ を、まのあたりにすることにより、 *ああ、あつい と、みなさんに体感していただきたいのです。 *ちょっと待ってください! 「こりゃあ、あつそうだ」と予感なさり、他のサイトへと、クリックして、ぴゅーっなんて、避難=非難なさらないでください。斜め読み or 飛ばし読みなされば、すぐに済みますので、すこしお付き合いいただければ、幸いです。  では、まいります。      ★  おかしいな みんなあつさの せいにする  解釈(1):「笑っちゃいそうだよ。皆が何でも暑さのせいにしている」  そうですね。何だか、ヤケクソ気味になって、笑えてきませんか。こう暑いと、誰もが、何か不都合や不具合や失敗や事故や事件があるたびに、 *「暑いからだ」 なんて、 *条件反射的 に口にしてしまいます。でも、実際、言えていませんか? 暑さがリミットを超えると、仕事にしろ、勉強にしろ、遊ぶにしろ、ぼけーっとするにしろ、やる気が失せるし、体調に気を配らないと *重篤な=篤(あつ)い熱中症 に見舞われる恐れがあります。      ★  おかしいな みんなあつさの せいにする  解釈(2):「何だか変な気がするなあ。皆が何でも暑さのせいにしているけど……」  暑いから、ろくなことがないのだ。ええい、面倒くさい。景気が悪いのも、政局がめちゃくちゃなのも、このところ便秘気味なのも、さっき階段でけつまずきそうになったのも、 *ぜんぶ暑さのせい にしてしまえー。  そう言いたくなる気持ちは、よく分かりますよね。とはいうものの、 *変じゃありません?  特に、この数年間の異常な暑さ、自然現象だと済まして、「澄まして=すっとぼけて」いられるでしょうか。 *地球温暖化だって? 勘弁してよー、このくそ暑いのに。熱くなる...

ふーこー・どぅるーず・でりだ(その2)

げんすけ 2020/07/13 09:35  さて、哲学です。 *哲学をしたーい。自分の頭で考えたーい。  これが、当ブログの作成者の叫びです。philosophy や、philosophie や、Philosophie  (philosophieren)   はできなくても、哲学はしたい。消える前までに、できるだけたくさんしておきたい。その後は「無」だから、今のうちにしておきたい。「自分の頭で考えたい」というと、何やらポジティブに聞こえますが、言い換えると、英語、フランス語、ドイツ語で哲学の原書を読むこと、ひいてはその邦訳を読むことは放棄しよう、日本人の書いた哲学書も読まないでおこう、要するに、 *全面降伏し、撤退し、逃げよう、または「勘弁してください」と土下座しよう という姿勢なのです。早い話が、「自分の頭で考えたい」とは、インプットをやめて、ひたすら戯言(たわごと)をアウトプットするという、きわめてものぐさで横着なスタンスをとることなのです。  ですので、自分には、もう哲学書を読む理由も義理もありません。これまで、読み、あるいは耳にした言葉の断片と、そうした言葉と遭遇したさいに抱いたイメージを呼び覚ましながら、新たに言葉を紡いでいこう。そんなネガティブで無精で覇気(はき)のない態度で、自分なりに、ぼちぼち、しこしこと、哲学していこうと考えております。うつのせいには、したくない。絶対にしたくはありません。こうしただらしないスタンスは、自分の根っからの気性なのです。  怠け者で、暗くて、おまけにへそ曲がり。  それは自分が、一番よく知っています。でも、本気です。本気なんです。これだけは言っておきたいです。それにもかかわらず、生意気にも、あえてきょうは翻訳にこだわりたいと思います。 <私家版『存在と無』―その1―>を書くために、自分なりに「概念」「観念」「意味」に、けりをつけておく必要があるからです。というか、けりなどつけることは無理だと承知で、けりをつける身ぶりを言葉で演じておく必要があるというべきでしょう。くどいですが、あくまで、「言葉で」です。      *  とにかく、概念や観念や意味というやつは難物です。亡霊です。背後霊のように、後ろから重くのしかかってくる。だから、お祓(はら)いをしなければならない。やつらは(※失礼!)毒みた...